式の挨拶。とくに花嫁が両親にむけて
結婚式の挨拶。とくに花嫁が両親にむけていう結婚式の挨拶は苦手です。なぜなら絶対に招待客は一人残らず泣いてしまうし、読み上げる花嫁自身も化粧が落ちるくらいに泣き崩れるのがお決まりだからです。結婚式の挨拶でもしも泣かない花嫁がいたらきっと薄情な娘だと言われることでしょう。
だからわたしは両親にむけた結婚式の挨拶はしませんでした。育ててもらったことに感謝しているけれど、それを人前で涙して言うのは、ひねくれ者のわたしには耐えがたかったのです。よって結婚式の挨拶の代わりに二人には手紙を書きました。昔一緒にとった思い出の写真で葉書を作りその裏にびっちりと文章を書きました。
実のところ書いているうちに涙が出ましたが、その涙を式場で見せずにすんだことにわたしはほっとしたものでした。こうした結婚の挨拶は両親以外にも招待客全員に書きました。それぞれの人と一緒にとった写真をアルバムの中から探し出し、葉書を作りメッセージを書きました。そしてそれを一人一人の席に置いておきました。これは結構喜ばれました。
あれから数年たち自分に娘ができました。親だったら式場で娘に結婚式の挨拶をしてもらいたいかもっていう以前にはなかった思いが芽生えてくるようになりました。これは主人の方がより強く、最近だれかの結婚式に行くたびに、花嫁の結婚の挨拶に涙し、自分の娘に置き換えてまたまた号泣するのです。親になると人間変わるものですね。